以前このブログでご紹介した『コンパクトシティ構想』。
郊外に広がった都市機能を中心部に集めるもので、
「改正都市再生特別措置法」という法律に基づいています。
ご紹介した富山市の事例では、
車を使わずに暮らせる街づくりの観点から
◆公共交通のネットワーク
◆商業・医療・福祉など様々な生活機能がまとまって立地
などに取り組んだ結果、人口が増加傾向、
地価も上昇という状況でした。
以前の記事はこちら↓
https://setagayaku.jp/blog/?p=357
それから2年近くが経過した今、『コンパクトシティ』は
どうなっているのでしょうか?
今月の日本経済新聞の記事によると、前述の富山市では人口が増えたとのこと。
新潟県長岡市では『多極ネットワーク型コンパクトシティ』を目指し
都市機能を集約した結果、中心部では人口が増えたそうです。
しかしながら、思うような成果が上がらない地域もあるようです。
青森市では核となる複合商業施設の来館者が減少し
債務超過に陥った、とのこと。
原因は、複合商業施設のみに依存したため、
中心部の魅力が乏しくなってしまったからと考えられています。
『コンパクトシティ』と一口に言っても、
その地域ならではの歴史や文化があり
成功事例をそのまま採用するわけにもいかないでしょう。
そもそも、過疎地域を有効利用できればクリアする問題かもしれません。
人口減少や過疎化は待ってくれないという状況を踏まえつつ、
自治体の体力のあるうちに魅力ある街づくりが成功することを期待しています。