前回に続き、『日本創成会議』が発表したレポートの中で
東京23区で唯一消滅可能性都市に挙げられていた
豊島区についてのお話です。
今回は脱消滅都市への豊島区の挑戦をご紹介します。
この3月に、豊島区主催の
「リノベーションスクール」が開催されました。
実際の空き家物件を対象に改修や再利用の計画を練るもので、
事業収支なども盛り込んだ実践的な内容でした。
発表された案のうち、所有者と話がまとまったケースもあったそうです。
豊島区では家主さんと住民をまとめるなど、
既存の建物を活用する民間の取り組みが
行政に先行して既に始まっているようです。
2013年の豊島区の空き家率は、23区内で不名誉な第1位。
そのうち約8割は賃貸物件とのことです。
入居者のいない賃貸物件をいかになくしていくか、が
キーポイントと言えそうで、上記の取り組みは
地道なようでも王道なのかもしれません。
豊島区といえば今月新庁舎が完成しました。
上層階が民間の分譲マンションであること、
また隈研吾さんがデザインされたことで話題になりましたね。
旧庁舎跡地を定期借地で貸出し、
その地代により借入れゼロで建替えたそうです。
このように様々な方面から対策を講じていけば
消滅都市の汚名を返上する日も近いかもしれません。