少し前の話になりますが、日本経済新聞に
高齢者に優しい住宅設備についての記事が載っていました。
現在65歳以上の高齢者がいる家庭は
約2千万世帯もあるそうです。
そのうち
●初歩的な配慮を加えた住宅→4割
(手すりの設置など)
●高度なバリアフリー住宅→1割未満
(車いすで通行可能な廊下幅などの条件を満たすもの)
とのことで、高齢者が暮らす住まいの条件は
まだまだ整っていないと言えるでしょう。
しかし住宅設備メーカーから見れば
バリアフリーリフォームは、新築市場が伸び悩む中
とても魅力的な市場として注目されているようです。
少しご紹介すると・・・
【LIXIL】
階段の手すりの下に照明を設置
→足元を効果的に照らすため、
高齢者が最も困難と感じている階段移動が
夜間でも安全に行える
【TOTO】
寝室に設置可能な水洗トイレ
→通常のトイレは管が太く、壁に大きな穴を開けることになり
設置場所が制限されるが、管を細くすることで選択肢が広がった
【YKK-AP】
車いすで出入りできる窓
→玄関のリフォームは大幅な設計変更を伴うため、
リビングなどの窓を玄関代わりにする方法を提案
…などなど、各社知恵を競っています。
また国土交通省はバリアフリー化の目標を設定し、
昨年11月からバリアフリー住宅の建築費補助を開始しました。
バリエーションが豊富で、予算や身体状態・好みなどに
合わせられるリフォームができるよう、
住宅設備メーカーさんの更なる頑張りに期待したいですね。